取組について

ごあいさつ

福島工業高等専門学校

校長 田口 重憲 

この度、福島工業高等専門学校は、文部科学省の「持続的な産学共同人材育成システム構築事業」の採択を受け、舞鶴工業高等専門学校を中心とした連携高専(舞鶴、長岡、福井、香川、福島)で取り組んでいる「KOSEN型産学共同インフラメンテナンス人材育成システムの構築」事業に参画することとしました。

我が国では、人口減少・少子高齢化による生産年齢人口の減少とともに、社会基盤施設の高齢化・老朽化が急激に進んでいます。一方、多くの自治体では橋梁の保全に携わる技術者が少なく、国土交通省が規定する橋梁の定期点検にも支障をきたす状況が続いており、メンテナンス技術者の育成が急務となっています。 これまで本校は学生を中心とした工学教育を展開してきましたが、今後はこれと並行して、社会人を対象とした工学教育にも力を注いで参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。 

福島-REIMの取組

福島高専では、舞鶴高専(主管校)、福井高専、長岡高専、香川高専と共同で、今後急増する社会インフラのメンテナンス需要に応えるための技術者育成事業、KOSEN-REIM(KOSEN型産学共同インフラメンテナンス人材育成システムの構築)をスタートさせました。

KOSEN-REIMは、舞鶴工業高等専門学校社会基盤メンテナンス教育センター(略称=iMec)を中核拠点とし、橋梁メンテナンス技術者育成のステップアップ型教育プログラムの開発、実務家教員を育成する研修プログラムを開発・実施を産学共同で行う『KOSEN型産学共同インフラメンテナンス人材育成システムの構築』事業です。REIMとはRecurrent Education of Infrastructure Maintenance の略であり、すでに社会で活躍する建設技術者に、改めて橋梁メンテナンスのスキルを身に付けてもらうリカレント教育(学びなおし)を目的としています。 

連携高専

実物教材

講習では実物に触れて学ぶことを重視し、実際の橋梁から切り出した劣化部材を、教材として見やすいように展示しています。これらの教材を用い、橋の構造や劣化の機構、点検のポイントなどをわかりやすく解説していきます。

鋼トラス格点部
鋼リベット桁
支承(線支承)
鉄筋コンクリートT桁
鉄筋コンクリート床版